令和4年 新年のご挨拶

謹んで、新年のご挨拶を申し上げます。

昨年も新型コロナウイルス感染症が世界的に大きな脅威をもたらし、ウイルス感染により健康や生命を脅かされる事態が続きました。特に医療従事者の皆様におかれましては、自己を犠牲にされながら多くの国民の命を救っていただきました。国民の一人として、すべての医療従事者の皆様に心より感謝申し上げます。本当にありがとうございます。

私たち柔道整復師、はり師、きゅう師、あん摩マッサージの業界も新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受け、感染拡大防止対策による必要経費増大や感染による休業、クラスター発生や患者減少等で倒産に追い込まれた施術所も出てきました。

そういった中で、私たち全国柔道整復師統合協議会は、日本個人契約柔整師連盟や一般社団法人全国柔道整復師連合会の協力を得て、東京都や群馬県、愛知県やその他の都道府県において約5,200名の柔道整復師、はり師、きゅう師、あん摩マッサージ指圧師等の皆様の新型コロナワクチンの大規模接種、優先接種を行うことができたことは、少しでも皆様にお役に立てたのではないかと安堵しております。

本年は私たち柔道整復師業界にとって大きな変革の年となります。「明細書の義務化」や「不適切な患者の償還払い」、「療養費を施術管理者に確実に支払うための仕組み」の構築に加え、療養費改定や広告ガイドラインに関する検討会も動き出してくると思われます。

このような変革の中で、私たちはすべての柔道整復師の社会的地向上をはかり、日本古来の徒手整復を将来にどう継承していくのか、そしてあらたな接骨院モデルを業界全体で考え、【協定】や【契約】で分け隔てて考えず、『オール柔道整復師』で向き合っていく覚悟であります。

全国の約5万院、約8万人の柔道整復師の未来を作り上げていくため、皆様と共に前に進んでまいります。

令和4年1月1日
全国柔道整復師統合協議会
共同代表 岸野雅方 田中威勢夫